トマス・ホッブス「リヴァイアサン」(初版、1651年刊)
トマス・ホッブス(イギリス、1588-1679)の政治哲学における代表作。個人と国家の関係、宗教と国家の関係を述べ、キリスト教会の現状批判にも言及して物議を呼んだ1冊。"Leviathan”は聖書に出てくる怪獣で、ヘブライ語でレビヤタンと呼ばれ、”ワニに似た巨大な怪獣”や”神に逆らう神話的怪獣”と称される。
当館で所蔵するのは、1651年刊行の初版。残念ながら、製本のため表紙を取り替えてしまっており、昔ながらの外見を窺うことは出来ないが、タイトル頁から末文まで、遺漏なく揃っている。